Q102 リスケジューリングによる自主再建
リスケジューリングによる自主再建
リスケジューリング(リスケ)とは、金融機関との交渉によって、融資を受ける際に約束した支払条件を緩和することです。具体的には、支払い期限を延期したり、月々の支払額を減額したり、利息や損害金をカットしたりすることです。
金融機関は、会社設立時や設備投資、業務拡大等、重要な局面でお世話になっていることが多く、普段は非常に頼もしい存在です。顧客とはまた違ったありがたさがあります。
ただ、いざ返済が苦しくなると途端に「債権者」に姿が変わって見え、「返済を怠れば、信用情報に傷つく」というプレッシャーから、往々にして「金融機関への返済は絶対で、変更はできない」と認識してしまいます。
もちろん、金融機関への返済も重要ですが、無計画に返済をしても、誰の利益にもならなかったりします。
客観的な事実・見通しに基づいて、然るべき交渉を行えば、金融機関は返済猶予等、条件変更・条件緩和してくれることも珍しくはなく、その間に、事業の立て直しを目指すこともできます。
金融機関との間でリスケができれば、資金繰りの苦労から一先ず解放され、精神面を含め、余裕を持つことができるようになります。
もちろん、リスケは一時的な猶予期間ですので、この猶予期間の間に過剰な負債の整理、売上向上、経費削減等によって、財務・収益体質を改革しなければなりません。
金融円滑化法自体は平成25年3月に期限を迎えておりますが、先方にもメリットのある形できちんとした再生計画を提示すれば、リスケに応じてもらえるケースも多々あります。
当然、「お願いすれば、待ってくれる」という訳ではありませんし、実態を隠したり虚偽のある計画を提示しても、問題は解消されません。
当事務所は、会計、税務にも精通しており、現実、実態に即したアドバイスを行い、適切な戦略を作り上げ、金融機関とリスケの交渉を行います。